美容室の設計はスペック重視?デザイン重視?光を活用しておしゃれに仕上げる

美容室を新たに開店する場合、やはりイメージの面からもおしゃれな内装にすることが重視されがちです。しかし、美容室の設計においては、デザインだけでなく、各スペックなどの設備面も重視しなければなりません。

 

今回は美容室の設計についてのポイントについて、デザインとスペックのバランスなどについても詳しくご紹介します。

美容室の設備設計において大切なこと

美容室をオープンさせるにあたり、一番に思い浮かぶのは内装デザインについてではないでしょうか。しかしその前に考えておかなければいけないのが、設備面の設計についてです。ここでは、美容室のスペックに関する部分の設計についてみていきましょう。

設備を整える

美容室を設計する際には、電気・ガス・水道といった基本的な設備をしっかりと整えることが重要です。たとえば、ドライヤーやパーママシンなどを同時に使用するためには、充実した電気設備が必要となります。また、シャンプーの際に利用するお湯を沸かすためには、プロパンガスを使用することもあるでしょう。
さらに、シャンプーやタオルの洗濯などで日々大量に使用する水道についてもしっかりと設備を整えることが大切です。とくに、高い階に位置していたり、引き込み給水管が小さかったりすると、水圧が弱くなる可能性があるため注意が必要でしょう。このように、美容室を滞りなく営業させるために必要な設備面を充実させることが大切なのです。

 

保健所の基準に適応させる

美容室の営業には、保健所の許可が必須となっています。それぞれの自治体によって基準が少しずつ異なるため、事前に確認した上でそれに沿った設計をする必要があるでしょう。たとえば、施術を行うスペースと、待合スペースを区別しなければならないという基準があります。ほかにも、施術を行う場所では、ある一定の明るさ以上の光を設置することが定められている場合もあります。安全に営業を行うために、保健所の基準に合わせた設計が求められているのです。

 

導線を考える

美容室では、カットを行う場所・シャンプー台・待合スペースなどを移動する機会が多くあります。その移動が顧客にとって快適であるかどうかに気を配ることが必要です。たとえば、シャンプー台への移動の際に、ほかの顧客の前を通らなければいけないという場合には、決して快適な空間にはなりません。

 

また、美容師にとって効率よく作業ができる導線も確保する必要があります。たとえば施術をしながらでも、顧客の来店を認識できるような設計にすることが求められるでしょう。このように、顧客と美容師それぞれの立場から、快適で過ごしやすい空間にするための導線づくりが大切となります。

美容室の内装デザインにおいて大切なこと

ここでは、美容室の印象を形作る内装デザインの決め方についてご紹介します。

 

まずはコンセプトを決めよう

デザインを考える前に、まずは美容室のコンセプトを決めることが必要です。そうすることで、統一感のない内装になってしまったり、顧客とのミスマッチになってしまったりすることを防げます。

 

コンセプトを決めるために、まずは顧客となるターゲットを考えてみましょう。年代はどれくらいか、どういったライフスタイルを送っているのか、好きなファッションはどういったタイプかなど、さまざまな観点から考えられます。また、美容室がどういったエリアにあるのか、その街の雰囲気はどういったものかなども考慮してコンセプトを決めていきましょう。

 

デザインの大まかな方向性を決めよう

美容室のコンセプトや、ターゲットとなる顧客が決まったら、それらに合わせた内装デザインの方向性やテイストを決めていきましょう。たとえばアットホームでリラックスできるような雰囲気にしたい場合には、ナチュラルなデザインがおすすめです。床に無垢材を使用したり、観葉植物などのグリーンを取り入れたりするのが人気となっています。

より非日常な特別な空間を作りたい場合には、アンティークなデザインがよいでしょう。ターゲットに合わせて、洋風にも和風にもアレンジ可能です。また、洗練されたおしゃれな雰囲気を演出したい場合には、すっきりとしたモダンなデザインがぴったりです。シンプルで直線的な空間づくりを意識しましょう。

光をうまく使いこなそう

美容室の設計の肝となるのが、光の使い方についてです。なぜなら、光の使い方一つで、ヘアスタイルの仕上がりにも大きな影響を与えるからです。自然光をしっかりと取り入れることで、実際の髪色と鏡にうつる色を近づけるようにしましょう。また光の色味を調節するだけで、鏡に映る顧客の顔色をよく見せられるでしょう。このように、美容室を設計する上で、自然光や照明などの光をデザインすることがとても重要なのです。

まとめ

今回は美容室設計における重要なポイントについて、設備面とデザイン面にわけてご紹介しました。コンセプトを明確にした上で、ターゲットとなる顧客に合わせて導線や店舗デザインを決めていくことが重要です。美容室設計で大きなポイントとなる「光」をうまく活用して、おしゃれな美容室に仕上げましょう。

 

「有限会社ケイズインテリア」では、東京都を中心として店舗や住宅の内装工事・リフォーム工事を行っております。美容室のコンセプトに合わせて、光を考えてデザインしながら設計いたします。ぜひ一度、お気軽にご相談ください。